歯を失った場合の治療法について
歯を失ってしまった時、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3つの選択肢があります。
当院では、それぞれのメリット・デメリットをよくご確認いただき、ご自身に合った長く快適な使い心地を得られる方法をご検討いただいてから治療を進めます。
インプラント
顎の骨にチタン製のインプラント(人工歯根)を埋め込む手術を行なった後、安定したことを確認してから、見た目がご自身の歯とかわらない人工歯を取り付けます。構造的にも、噛み心地や見た目は天然歯のように仕上がります。
メリット
- 天然歯と同じ感覚で噛める
- 周囲の歯に負担をかけたり削ったりする必要がない
- 発音や発声に影響がない
- 見た目が天然歯と変わらず審美性に優れている
デメリット
- 手術が必要
- 顎骨が不足した場合などは適応できない場合がある
- 治療期間は比較的長期
入れ歯
歯を失った部分の型を取って人工の歯を作り、ピンク色の床の上に取り付け、それ自体をご自身の歯にバネで引っ掛けるようにして装着するのが、入れ歯です。治療範囲によって、部分入れ歯や総入れ歯など、実施する方法が異なります。
メリット
- ブリッジでは対処できない大きな欠損にも対応可能
- 治療が簡単で、費用も低く抑えられる
デメリット
- 天然歯の2~3割の能力しかなく、硬いものなどが噛みにくい
- 食べ物が挟まって不衛生になりやすい
- 歯根が無い状態なので顎骨が痩せてくる
- 定期的な調整と作り直しの必要がある
- 装着に違和感があることが多い
- 発音に影響を与えることがある
- 留め金のバネが目立って審美性に劣る
- 支えにしている周囲の歯に負担がかかり虫歯になりやすい
ブリッジ
失った歯の左右両隣の歯を削って、それらを支えに人工の歯を橋のように渡しかける方法がブリッジです。支えの分と合わせて、基本的に義歯3本が1セットとなります。失った歯が少ない場合に適しています。
メリット
- 違和感が少なく、入れ歯よりも噛む能力が高い
- 天然歯と変わらぬ審美性の高い修復ができる
- 短期間で治療を終えられる
デメリット
- 失った歯が多い場合には行なえない
- ブリッジを支えるために両隣の健康な歯も削る必要がある
- 歯根が無い状態なので顎骨が痩せてくる
- 構造上、食べ物が挟まりやすい
- 歯根が無いので顎骨が痩せてくる
- 支えにする両隣の歯に負担が大きく、将来的にそれらの歯も失う場合がある